【概況】11月の平均気温は北海道を除く各地で平年より高くなりました。2月までの3ヶ月予報も各地で平年並みか高いと発表されています。大衆魚の代表格であるサンマ、スルメイカ、北海道産秋サケの年間漁獲量がいずれも記録的不漁で5万dを割り込むことがほぼ確実な状況です。加えて、台風19号により三陸のカキ養殖施設が被害を受け、その後も高値が続いています。年末商材の魚卵やカニ類の価格上昇も続いています。今年の年末商戦も厳しそうです。今月の旬魚は下図の通り豊富で、気温の低下とともに鍋物需要が強まります。
■大雪(12/7)
里にも雪が降る頃。北国では、この頃に降った雪は根雪となり、一冬の間、大地を覆うようになる。
■冬至(12/22)
一年で一番日の短い日であり、日がのび始める最初の日であることから、一陽来復の日として尊ばれる。この日は、粥や南瓜を食べ柚湯を立てる風習がある。
『こよみのページ』より
■北の海の赤い宝石の話<キンキ>
キチジとは標準名で、一般的にはキンキとして流通しています。関東では人気が高いのですが、値段も高いので、惣菜魚としてはなかなか手の届かない魚になってしまいました。その真っ赤でふっくらとした美しい姿と極上の美味さ、漁獲量減少による希少価値、それらが相まって、キチジは「北の海の赤い宝石」と呼ばれます。